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郵便受けに入っていたのは、友人が直接持って来たのだろう先日のハロウィンパーティーの写真だった。 黒ネコの耳と尻尾を着けた不機嫌顔の俺と、牙を着け吸血鬼風マントを纏ったキメ顔の神威が写っている。 「ヤダよっ!猫なんて!!せめて狼とかないのかよ!?」 「ハロウィンといえば魔女とか黒ネコだろ?」 「ならお前がやれよ!」 「俺がやったって可愛くないだろ。それに俺は吸血鬼をするし」 「何が可愛いだ!!ヤダっつったら、ヤダからなっ!!!」 あんなに拒否ったのに結局黒ネコの仮装をしたのは……神威の所為だ… あの時、あんなコト言うから… 「司朗がカッコ良くありたいと思ってることも、事実カッコイイってことも知ってるよ。でもさ、偶には可愛い司朗も見せてよ。ネコ耳、似合うと思うんだけどな〜」 「……」 「…ね、俺しか知らない可愛い司朗、見せてよ…」 そう耳打ちされて断れなかった俺も、大概神威には甘いんだよな…
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