今日は家族で中華屋さんへ

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離婚するにあたり、家族、特に父と母に多大な心配と迷惑をかけた私は何か恩返しができないものか、一人考えていた。 そこで、微力ながらご飯をご馳走しようと決意した。 食事は食事でも、パーッと心機一転、外での食事である。 家族での外食は実に数年ぶりだ。 というのも、私の兄はてんかん発作と知的障がいがあり、何となく控えてしまっていた節があるからだ。 もし、お店で発作が起きたら… もし、食前・食後の待ち時間に飽きてしまって、大きな声を出し周囲に迷惑をかけてしまったら… トイレも近いし… そのような諸々の事態の配慮と、兄の容態の心配を少し念頭に入れ、向かう必要がある。 このような言い方では重々しく、緊張感漂うように聞こえてしまうかも知れないが、実際は「まぁ、気をつけようよ」ぐらいの心持ちで、兄は基本的に性格が穏やかであるし、薬もきちんと飲んでいるため発作も滅多にない。 兄以外の家族四人で協力して万全な介助もするし、もちろん社会のマナーやルールを経験し、共存していくことも時には必要だ。 差別をするつもりは毛頭ない。 単純に家族全員、成人している大人なので仕事でスケジュールが合わず、なかなか機会を設けられなかったのも、外食離れの大きな原因といえる。 お金もかかるからね。
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