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「あっ、うん。でもご飯は食べてくね」 「よく聞くお隣さんも気になるけど、 そのお友達も気になるねぇ。 すごく楽しそうに話すから」 「そ、そうかな」 いたずらっぽく笑われて、気恥ずかしくなる。 そんなにはしゃいでいただろうか。 ああ、でも、明日か。 伸びた影法師を踏みながら、 もう一度祠を振り返ってみる。 実はお昼に着いた時にも、 一人でこっそり覗きに行った。 あの手紙の送り主は、 きっとあそこに住む方だと思ったから。 反応は今と同じ。 静まりかえって、空っぽだ。 「近くで会うから、夕方には帰るよ。 ね、今日の晩ご飯、何作る?」 「そうだねぇ。 お揚げがまだあるから、きつねうどんにする?」 何もないのなら、 ただの気にしすぎかもしれない。 祖母とのお喋りに戻る私は、 明日の楽しみも相まって、 静かすぎる祠のことをそれ以上深く考えなかった。
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