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竜宮キャノンと呼ばれる大砲は、竜宮城の外壁に取り付けられている。
その砲身は戦車のものと比べると、はるかに大きい。
大砲は複数あり、男女は別々に装填されている。
大砲の元では乙姫が宙、もとい海中を見上げている。
浦島太郎の昔話の通り、竜宮城は海底にあるのだ。
「やめろ!! やめてくれーっ!!」
「いやあーっ!! 助けてーっ!!」
大砲の中でわめきちらす男女。だが、乙姫はそんな二人をよそに、カウントダウンを始める。
「3、2、1、Fire!!!」
乙姫がカウントダウンを終えて腕を振り下ろすと、二人は勢いよく発射された。
「うわあああぁーっ!!!」
「きゃあああぁーっ!!!」
二人は猛烈なスピードで海中を突き進み、上昇していく。
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