ふわふわな彼と甘い恋。

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*** 浮羽くんが出て行ったあと。 私は、──────こっそり〝夏祭り〟に来た。 もちろん、浮羽くんが、 家の近くにいないのを確認してからだけど。 「............っ、絶対にバレないようにしなきゃ、」 浮羽くんに見つかったらヤバいから。 (でもっ、とりあえず〝わたあめ〟だよねっ!) 子供のころ、浮羽くんと、 一緒に食べて以来、〝わたあめ〟が大好きな私。 〝わたあめ〟の売ってる場所を、 キョロキョロ探して歩いていていると。 「うーわっ、めっちゃ可愛いじゃん!」 「やべっ、当たりじゃね〜?」 そんな声が聞こえて来た............ 「「ね!キミ1人?」」 そして、なぜかハモるように言われたと同時。 ──────ギュッと、握られた手。 2人の男の子が、 私の右手と、左手を片方ずつ握ってる状況。 〝初めまして〟の人なのに、 どうして握って来るんだろう? 「ぅ、えっと、1人、です、」 疑問を抱きながらも、 そう素直に言ったところで。
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