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男の子2人の間から、
引っ張り出されるように。
──────グイッ!と引かれた腕。
一瞬、何が起きたのか分からないまま。
目の前は、真っ暗になったと同時。
「ゆーは、僕の、」
呼ばれ慣れた名前と、
私を呼ぶ、聞き慣れた声。
浮羽くんだ.....................っ。
そう思ったのと同時に、
──────バレたと言う事実。
(とっ、とりあえず、謝らなきゃっ‼︎)
そう思って、謝ろうとしたところで。
「だから、帰って、」
私の真横にいて。
手を握って来た男の子2人に、
あまりにもサラッと、そう告げる浮羽くん。
たっ、たぶん年上な気がするのに凄い......っ。
私がそう思っていると。
いつの間か、私の腕を持ったまま、
ズイズイと歩いて行く浮羽くん。
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