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私のハグに、抱きしめ返してくれた浮羽くん。
だけど.....................
「ふぅん。〝大好き〟ね、」
〝大好き〟を強調するように囁かれた言葉。
「うん。浮羽くんが大好きだよっ‼︎」
そう言ってハグする力を強めると。
「じゃ、〝わたあめ〟より甘いのちょーだい」
耳元でわざとらしく囁く浮羽くんの声。
「〜〜っ、なにっ、それ、」
今まで聞いたことのない浮羽くんの声に、
不覚にもドキッとしてしまった私。
そんな私の心拍が収まらないまま。
「んー、これ、かな、」
ほんの少し身体を離されてから、
浮羽くんの指が乗ったのは私のくちびる。
浮羽くんの視線に〝理解〟してしまった私は。
私を怖がらせないように、
優しくゆっくり近づいて来る浮羽くんを。
「............んっ、」
──────そのまま、目を閉じて受け入れた。
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