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ネコのにゃん太と虫歯になった学園長
「う"っ……」と言ったにゃ。いや、僕が言ったんじゃないにゃ。学校の食堂で昼飯を食べていた優人がコロッケを齧った瞬間「う"っ……」と顔を顰めたんだにゃ。
そしてにゃあにゃあ誰が喋ってんねん?ってツッコまれると怖いから最初に言っておくが、喋ってるのはこの物語の主人公の僕だにゃ。ネコのにゃん太だにゃ。はいっ、自己紹介終わったんで続きどうぞだにゃ!
「ゆうちゃんどうしたんです?」
「…ふぁがひはい………」
「えっ?」
「…歯が痛い……………」
「にゃ?」
なんだ虫歯か?
「虫歯じゃないですか?」
先に食べ終えた優人の親友の季優にNhaoちゅーるを食べさせてもらっていたら「そうみたい…」と優人が暗鬱な表情で小さく頷き返したにゃ。
「前から怪しいなって思ってたんだよなぁ…畜生、やっぱ虫歯かよぉ〜…」
「怪しいと思ったら直ぐに行かないと」
「にゃうにゃう」
本当だにゃ。酷くなる前にさっさと行って治さないと歯を抜く事になるかもしれないぞ?『自分の歯は大事にしね"ど』ってうちの高校の学園長の親父の全部入れ歯の丹平が言ってたにゃ。
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