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「とにかく……。
さっきギットンギットンのケッチョンケッチョンのバッキンバッキンにした奴らを探さなきゃだな」
照れながらも酷い事を言っているクラトス。
「言ってる事割りと酷いよ?
アイツら逃げて行ったしな。
だから捕まえてお役所に突き出せばよかったんだよ……」
そう言ってクレイオスはゴロリと横になった。
「突きだす前に俺たちが突きだされそうだったがな」
ため息混じりにクラトスは言う。
そんなクラトスの顔は何となくげっそりしているようにも見えた。
悪党たちを容赦なく叩きのめした二人。
それを見ていた群衆がことあろうか、通報した。
悪いことをしたわけではないが、面倒臭い事になりそうだったから二人はポリスから逃げるようにして町を出てきたのだった。
「(手伝ってくれるのよね?)」
二人のやり取りを見て、アテネは不安になっていた。
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