なんでアイツの体に…?

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なんでアイツの体に…?

7d06a604-37be-4ff7-9007-456c7ca1af1e  ———ッ…!  ひどい頭痛が、頭の中に疾る。  目の奥が熱い。  ………………  ……  …  誰かの話し声…?  でも、…誰?  長い時間が、あっという間に過ぎたような感覚が、そばにあった。  へんな暑苦しさと、走馬灯のような映像。  広い海と、見渡す限りの緑の大地が、目の前に広がっていた。  水面にさざめく光と、影。  誰かが隣にいた。  誰かが…  …わからない  私が知ってる人だとは思う。  顔も、声も。  目を奪われるほどの眩しい星空の下で、巨大な流れ星が、水平線の彼方へと流れ落ちた。  地面に横たわる、座礁した船。  潮風に靡く、草原。  波の音がそばに聞こえて、それでも、耳の奥に触れる何かが、通り過ぎる風の行方を追いかけていく。  はっきりしない意識。  ぼんやりとする記憶。  …ここは、どこ…?  昔に来たことがある気がする。  遠い昔、——子供の頃の時期に、一度。  「………夏、……三夏!」  誰かが私を呼んでる。  …そうだ  早く起きなきゃ  今日は確か水曜日だ。  早く起きて、学校に行く支度をしなきゃ  「…う、うーーーーん」  頭が痛い…  …思うように、体に力が入らない  重い瞼を開くと、天井が見えた。  …私の部屋じゃない…?  …えっと、ここは…?
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