無人島からクエリ

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無人島からクエリ

お願いがあるの 今ふたりでいるこの部屋が 無人島だと想像してみて 波が寄せて 砂を濡らす 飲むものも食べるものも 自分たちでどうにかしなくちゃ ふたりを待っているのは (いかだ)を作って海を渡るか 通りがかった船を待つか ここで奇跡的に暮らしていくか その三択しかない あなたがそれを決める前に 心に留めておいてほしいこと わたしにとって この恋は どこにでも 置いてこられる恋だった どこにでも 置き忘れられる恋だった でも生き延びるためには 協力しなくちゃいけないの 考えていたら 渇いて飢えちゃうから 即答がいいと思うな 私ね 最近とても変なの なんだか あなたが好きで仕方ない あなたを求めて仕方ない 捧げられるものは少ないけど 心のすべてで あなたと恋したいって思ってる はい、あなたのターン 私のこと どのくらい好き? 私のこと どのくらい欲しい? ここは無人島だよ 本音を言わなきゃ 生き延びられない うん え? そか⋯ それが本音なんだ それが本音だと 受け取っちゃうからね 波が寄せて 砂を濡らす まるで祝福されてるみたいに 輝くこの世界 無人島なんだから 恥ずかしさはあるけど 抱きついてキスしてもいいかな そう この瞬間に 世界がふたりを認めて 微笑んでくれた気がしたよ
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