1

1/2
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ

1

僕のおじいちゃんはいつも縁側で、のほほんと座っている。 話しをしていても返事は少し間があり、ちょっとズレてるような答えが返ってくる。 それでも穏やかな雰囲気が好きで、よく横に座って何だかんだと話していた。 お父さんはおじいちゃんにあまり良いイメージがないらしく、いつもその光景を見ては不機嫌そうな顔をしていた。 確かに他のおじいちゃん達に比べるとあまりに外に出ないし、表情も乏しいように感じていた。 それでも隣のじいちゃんのように常に怒鳴っているよりは断然良い。 自分のおじいちゃんだし、たいして気にもしていなかった。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!