ダンの事情

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ダンの事情

どんよりした夕方、 ケンシロウと散歩中に 1匹の大きな陸亀が僕達の進路を塞いだ。 この陸亀、 ケンシロウとは若干甲羅の模様が 違うようだが、 同じケズメ陸亀で有る事は間違いない。 「お~い シズちゃん、先に行くなよ!」 前方から大柄なドレッドヘアーの 異国の男性が走って来た。 ・・・・・・ よく見ると団吉である。 ヘアースタイルが違うので パッと見分からなかった。 「あ、お前は隣の席の・・・」 「お前言うな!」 「最近学校に来ないよな、俺のせいか?」 「まあ、そんな感じ」 「俺の何が不満なんだよ!」 学校に行かないのは彼のせいではない。 「なぜにドレッド?」 「そ、──それは分かるだろ」 「わからないよ」 「まあ簡単に言うとマウントを取り行く感じかな」 「・・・」 言っている意味がまるで分からない。
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