朝食

1/2
前へ
/34ページ
次へ

朝食

ピッ──ジュッ! 今の音は何だろ? 「ねえ、ダン、僕は今日も学校には行かないからね」 「なぜだ」 「行きたくないから」 「そうか、朝食はちゃんと食べろよ」 ダンは学校に関して僕に強要しない。 「何作ってるの?」 「パン焼いたのとハムエッグ」 「あ! 僕のはターンオーバーで焼いてね」 「なぜだ!」 「黄身がね、零れるのがもったいないから」 「パンで拭って食べればいいだろ」 「今のはウソ、あのトロッとしたのが嫌なんだよ」 「シイナは変わってるな」 食材購入は家賃代わりにダンが支払う事となった。 そしてバイトが無い時は調理担当もダンが行う。 ケンシロウとシズちゃんの面倒は基本僕が見ている。 「さっ! できたぞ、食べよ」 「うん」 「早く食べないと遅れる」 「僕は行かないからゆっくりだよ」 「そうだな・・・」
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加