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15分後、拓海は煌弥と一緒にリビングに戻って来た。
煌弥は、俺の隣にある椅子に腰掛ける。
「もしかしたら、ボスが連れて来たのは、黒の蝶と呼ばれてる奴かも知れねぇな」
拓海の言葉を聞いて、俺と涼は『黒の蝶?』と問い掛けた。
「性別、年齢不詳。情報屋でもなく、殺し屋でもねぇ。
だけど、引き受けた仕事は、綺麗に熟す。
依頼は、全てインターネット。
しかし、金の受け渡しは、どうやってるか分からねぇ。
ヒラヒラと現れて、ヒラヒラと姿を消す。
そんな奴だから、依頼した奴達からは、黒の蝶と呼ばれている。
黒の蝶は、煌蓮の様に、大きな組織に所属している訳じゃねぇ。
それに、インターネットの掲示板も、仕事を熟したら削除されている。
だから黒の蝶の事は余り知られてねぇんだ」
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