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5階にある煌弥の仕事部屋を軽くノックしたが、返事がないからドアを開け『はぁー』と軽く溜息をついてから、中に入りプライベートルームのドアをノックした。
コンコン
暫く待っていたが返事がない。
「煌弥、1週間も閉じ篭るのは良いが、書類にサインしてもらわないと、メンツ達に給料を渡せない」
中に聞こえる様に言うと少ししてバスローブを羽織ったフェロモンがだだ漏れの煌弥が出て来た。
デスクに置いた書類にサインしている煌弥に伝える。
「明後日は椿学園の卒業式がある。それまでに、玲ちゃんからも話しを聞きたい」
煌弥は睨むように俺を見据えてくる。
「話しを聞かないと俺達は動けない。それに煌弥だって、話しを聞くつもりじゃないの?」
俺の言葉を聞いた煌弥は『涼と拓海を呼べ』と言うと、またプライベートルームへと入って行った。
ポケットからスマホを取り出し涼に連絡をする。
ワンコールで出た涼に『拓海と5階』と告げ、煌弥の仕事部屋のドアを開けて待つ。
数分で5階に上がってきた涼と拓海。
廊下を歩いて来る2人に『話しを聞く』と言うと走って来たから、煌弥の仕事部屋に招き入れ、定位置にそれぞれが座った。
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