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分からない事は、玲ちゃんに聞く。
知らない事も、玲ちゃんに聞く。
男のプライドなんて、成長する為なら捨てる覚悟はある。
それは、煌蓮の未来の為。
そう思いながら、メンツ達をロビーに集めた。
「俺達に新しい仲間が増えた。煌弥と一緒に来るから、暫く待ってくれ」
俺が言った言葉に『了』と答えたメンツ達。
煌蓮の未来は明るい。
やっとそう思えるようになれた。
高校卒業したら、今までより、しっかりと煌蓮を動かす為にも、黒の蝶である玲ちゃんの力は必要だ。
煌弥が、ロビーに下りてきたのは、メンツ達を集めてから30分後。
高い位置に立ち煌弥が玲ちゃんを見ると、足を進め煌弥の隣に立った玲ちゃん。
2人共、黒のワイシャツに黒のスーツを着ている。
「てめぇ等に捜させていた女はコイツだ。名前は玲。別名、黒の蝶。女だからと舐めてっと殺られんぞ」
煌弥がメンツ達を見据えながら言った言葉。
「先に言っておく。私が出かける時は、護衛はいらない。いざという時、足手まといになる。自分の身は自分で守る」
煌弥の後に続くように言った玲ちゃんの瞳は、力強い。
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