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先に高い位置から下り煌弥が『玲』と呼ぶと、玲ちゃんは煌弥と共にロビーから出て行った。
煌弥が居る前では、煌蓮のメンツ達は、言葉を発しない。
それは、いつの間にか出来た暗黙のルール。
だから、俺は黒の蝶の事を、メンツ達に話す。
「黒の蝶は、拳銃やナイフを見事に使い熟せる。それに、情報量は俺達よりも多い。これから俺達煌蓮は、煌弥を黒の烏と呼ぶ黒の蝶に従い、個人、個人、強くなる事に集中して欲しい。」
俺が言った言葉に『了』と答えたメンツ達。
「明後日は、椿学園の卒業式がある。他の高校も同じだと思うが、必ず卒業式には参加しろ。以上。解散」
メンツ達に告げ1階のリビングへと向かう。
『あの2人って会話してんのか?』と問い掛けてきた拓海に『さぁ?』と答えた俺。
普段から、口数の少ない煌弥。
俺が知る限り、玲ちゃんも口数が少ない。
そんな2人に、会話があるとは想像出来ない。
それよりも、明後日の卒業式に、煌弥をどうやって連れて行くかが問題だ。
テストの日以外は、学園には行っていない。
俺と涼と煌弥は、成績は優秀。
学園に行かなくても、出席日数には、影響ないと学園側から言われている。
テストの時は、仕方なく行く煌弥だが、今の煌弥はどうするのか?予測不可能。
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