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程なくして車の準備が整い3人は車に乗り込む。
「マーちゃんまた遊びにくるんだよ今度は稽古抜きでね」
菖蒲が告げると雅美は頷く。
ピーーピーー
しばらく走っているとスマホがなった。
「マーちゃん鳴ってる」
人がいる時に電話に出るのははばかられる。
「誰か確認だけでもしなよ。」
菖蒲が促すと雅美はスマホを鞄から取り出した。
相手は結人からだった。
「結人じゃないの?」
菖蒲が早く出るように勧める。
「もしもし」
(何やってるの?LIME既読着かないから心配したんだよ)
「ごめんなさい。」
(今外?)
「うん。ちょっと出かけてて」
(誰かいるの?)
「うん。島くんと須和君と一緒に舞の練習をしてました。」
(お疲れ様。俺の部屋で寝ていいから。。2人に宜しく。また連絡するね。)
「栗原もお疲れさまです。ゆっくり休んでくださいね」
(おやすみ雅美良い夢を)
そう言って電話は切れた。
「大事にされてんじゃん雅」
音漏れしていたようで全部会話は丸聞こえだった。
「相変わらずの亭主関白だね。マーちゃんも大変だね。でも良かったマーちゃん愛されてるじゃん」
恥ずかしそうに赤くなる雅美の頬をツンツンと突いた。
雪人が告げる。
「雅は可愛いんだから、もっと自信持って。しおらしいとこも良いことだけどな。結人は雅が思うよりずっと雅のことを好きだと思うよ」
2人に後押しされて雅美はこくんと頷いた。
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