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「良い写真がたくさん撮れたよ」
カメラマンが満足そうに笑った。
「仕上がり楽しみだな」
結人もにこやかだ。
それにしても今日の雅美は積極的で情熱的でいつもとまた違った意味でエロ可愛いかったな。
などと結人は上機嫌だ。
「鈴音。お疲れ様の打ち上げいこ。」
結人は雅美の手を繋ぐ。
「あっ着替えてきますね。」
「そのままがいいな。旅館でまったりしよう」
結人にグイグイとひかれ連れられて歩く。
昨日泊まったであろう結人の部屋は和室で広々としていた。
「座って雅美」
部屋につくなり鈴音という呼び方から普段の呼び方に変わる。
「栗原。」
雅美の方も同じだ。
「もう。せっかく名前で呼んでくれてたのに何でもどしちゃうのさ」
不満を漏らす結人に雅美はさっきまでの撮影とは打って変わってしおらしくなっている。
「雅美膝枕して。」
正座している雅美の太ももにゴロンと横になる。
「有難う雅美来てくれて。疲れたただろ?」
「少し」
「後でお茶煎れてあげるね。ちょっとだけ雅美を補充させて」
結人は雅美の膝で瞳を閉じた。
こうして2人で過ごす時間が好きだ。
「雅美好きだよ」
「僕も」
「着物姿綺麗だった。浴衣姿も可愛い。でも俺こうして俺にだけ見せてくれる雅美が1番好きだ。」
自分の容姿にあまり自信のない雅美。それでも結人が好きだと言ってくれるから雅美は自分を少し好きになれる気がする。
「栗原有難う」
「雅美可愛い。ねぇ雅美キスしてよ。」
結人は夢見がちに瞳を閉じたまま告げる。
長い時間結人は待っている。
雅美はゆっくりと結人の唇にチュっと口付けると真っ赤になってしまった。
「雅美後でご飯食べに行こう、昨日行った京料理専門店の生湯葉が美味しかったから、雅美にも食べさせてあげたい。」
結人は上機嫌だ。
「じゃあ夕飯はそこでお願いします。」
雅美はニッコリと微笑んだ。
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