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暫く2人だけの時間をまったり過ごした後、揃って夕飯に出かける。
「夕方でもまだ暑いね」
「そうですね。京都久しぶりに来ましたがとても暑いですね。」
雅美は扇子を取り出すとパタパタとあおいだ。
結人はグイッと雅美の腕にしがみつく。
「俺にもパタパタして。」
雅美は扇子の風を結人に向ける。
「気持ちが良いね。」
そう言ってふふっっと微笑む。
綺麗な結人。
雅美は思わず見とれてしまった。
「雅美綺麗だね」
耳元で結人が告げる。雅美が思っていた言葉を結人に言われ、雅美は顔を赤らめる。そして恥ずかしいそうに、(結人の方が綺麗です)っと聞き逃してしまいそうなほど小さな声で呟いた。
結人は嬉しくなり人目もはばからず雅美を抱きしめた。
「栗原。。誰かが見たら」
「だから名前で呼んでくれないと駄目だよね」
雅美の大好きな透き通る高い声で結人は言うと意地悪く笑った。
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