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結人のお腹はブラックホールのようだ。これだけ食べてまだタッチパネルで料理を検索している。
「雅美もう少し食べていい?」
「どうぞ、ゆっくり食べて下さい。」
「あーどうしようかな~鱧も食べたいし、九条ネギのチヂミもいいな。トマトのツナマヨサラダも捨てがたい。」
結人はポチポチと検索している。
「デザートも欲しいな。豆乳プリンとわらび餅と饅頭、あとおはぎも食べたいな。暑いから抹茶アイスも雅美も何かデザート頼みなよ。」
結人はタッチパネルを雅美に渡す。
雅美も結人と同じ抹茶アイスを注文に加える。
「栗原もう頼んで大丈夫ですか?」
「うん。一応これで大丈夫。」
雅美は確定ボタンをポチッてタッチパネルを結人に返す。
「有り難う雅美。」
追加で頼んだ1品料理はデザートを含めて10種類にも及んだ。
結人は淡々と食べ進めていく。
見てて気持ちが良くなるような食べっぷりだ。
「どれも美味しい。京料理ってお出汁が良いよね素材の味がしっかり判る。あー抹茶アイス冷たくて幾つでも食べれそう。」
「本当に抹茶が濃厚でとても美味しいですね。」
「雅美と一緒だから余計美味しい。」
結人はお日様のような笑顔でそう告げる。何気ない一言で雅美をキュンとさせてしまう王子様に雅美はいつまでたっても魅了され続けるのであった。
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