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「まさか、あんたが夢の王なのか!?」
「違う違う! あんなのと一緒にしないでほしいっす。オイラは魂なんて食べないし! もしオイラが夢の王なんだったら、そっちの寝てた子に夢の中で勝負しかけてるっす」
「そういや勝負はしかけられてないな。そういや、夢の王はなんで勝負をしかけるなんて遠回しなことするんだ?」
「それはオイラたち妖怪は自分で決めたルールに従わなきゃならないからっすよ。
口さけ女って聞いたことあるっすか。彼女は道で出会った人に、『私きれい?』って聞いてくる、ポマードって三回唱えられると逃げる、ってルールを持ってるっすよね。
それと同じで夢の王のルールは勝負して負かした人間くんの魂を食べるってことなんす」
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