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学校が終わった後、オレは近所の公園にやってきた。
ベンチに腰かけて、体操着入れの中にこっそり入れてきた「ドロップ」を取り出す。
夜に部屋でやるのが怖いなら、夕方に公園でやってしまおう、という作戦だ!
オレは「神社ラビリンス」をまだ諦めていなかった。どんなゲームもクリアしたいから。
それに、あんなに切羽詰まった声を聞いたら、放っておけない。
あんな風に泣いていた昔のオレを思い出す。
何とかしてあげたい。でも、何をそんなに返してほしいのかわからない。「神社ラビリンス」をクリアすれば、わかるかもしれないんだ。
「神社ラビリンス」を起動する。
そのとき、画面から白くて小さな手が出てきて、オレの手首を強く掴んだ。
「ひっ……!」
「退けっ!」
凛とした声がした。
「青宮? なんで……」
夕焼け空をバックに、黒い髪をなびかせた青宮がいた。指には白いカードのようなものを挟んでいる。
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