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放課後の教室の窓から、春の夕焼け空が見える。
そんな時間がオレたち三人のおしゃべりタイムだ。
「『音速忍者』、昨日クリアしたぜ!」
「マジか! さすがアキト」
ゲーム仲間の一人、須藤雅人が真っ先に反応した。
「悔しいー! あたしが先にクリアしたかったのに」
矢木莉音が、ポニーテールを揺らして言う。
彼女の手元のノートには「音速忍者」の主人公、ハンゾウのイラストがある。なかなかかわいく描けているな。
「あ、どうやってクリアしたか言わないでよ。あたしはまだなんだから」
「大丈夫、ネタバレなんてしねえよ」
これからゲームを楽しもうと思っているやつにネタバレをするのは禁止。オレたちのルールのひとつだ。
「そういや、最近やり始めたゲームなんだけどさ……」
雅人が、最近出た育成ゲームの話を始める。
そんな感じで、今やっているゲームについて適当にくっちゃべるのだ。
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