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桃野小学校五年一組で、特にゲーム好きなやつらが集まったグループだ。
他にもゲームするやつはいるけど、わざわざ難しいゲームや古いゲームを探し出してきて遊んだりするのはオレたちくらいのものだった。
三人の好きなゲームのジャンルは違っている。雅人は育成やほのぼのゲーム、莉音はシューティングやアクションが好き。オレはゲームなら何でも好き。
結成したてのバラバラな集まりだけど、ずっと前から仲が良かったみたいに思えるんだ。
「ねえ……呪いのゲームがあるってウワサ、知ってる?」
会話が一段落したとき、莉音がおもむろに言った。
「呪いのゲーム? 何だそれ」
「な、なんていうゲームだ?」
雅人がやや震えている。
「お、雅人挑戦してみるのか?」
オレはにやにや笑いながら雅人をつついた。雅人が幽霊の類を怖がるのはオレたちの間では有名だ。
「しねえよ! うっかりやっちゃわないようにタイトル知りたいだけ!」
「タイトルは『神社ラビリンス』。ホラーの脱出ゲームらしいよ」
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