SAVE POINT2 「呪いのゲーム」、やってみた

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 かぼちゃやマカロニが入った買い物袋を持って、オレはよつばスーパーを出た。  今晩の夕飯はきっとオレの大好きなアレだろう。  耳元で、うううう、とうなり声がする。  そろそろ幽霊につきまとわれるのも疲れてきたな。オレは、大好物は全身の感覚を集中させて食べたいのだ。幽霊のせいで気が散るのは勘弁してほしい。  母ちゃんから預かった財布には確かに少しお金が余っていたので、ありがたく寄り道をすることにした。  やってきたのは駄菓子屋ハナヨだ。今となってはちょっとめずらしい、町の小さな駄菓子屋で、その名のとおりハナヨさんというおばあちゃんがやっている。 「やあいらっしゃい。アキトくんは今日もアイスかい?」 「うん! どれにすっかなー」  アイスキャンデーが並んだ棚の扉を開ける。  アップルソーダアイスが右手側にあった。  真っ赤な袋に、さわやかな黄色で真ん中から二つに割れる形になったアイスキャンデーの写真が載せられている。  袋には、「一人でも、お友達と分けてもGOOD!」というメッセージが書かれている。  おいしそうだな。いつもこれを見ると思う。  だけど、オレはアップルソーダアイスではなく、パイナップルのアイスキャンデーを選んだ。  りんご味、それも二つに分かれる食べものは、オレにとって特別な意味を持っていた。これを食べるのは今じゃない。
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