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SAVE POINT3 オレの意地と、委員長の秘密
「アキト、おかえり。ミッション達成だ。予想していたかもしれないが、今日は君の大好きなかぼちゃのグラタンだよ」
「やった! 父ちゃんは、今日一緒に夕飯食べられそう?」
母ちゃんは残念そうに眉を寄せた。
「あー……帰りが遅くなるらしい。開発中のゲームの納期が近いようだ」
オレの父ちゃんである緋坂新一は、ゲームのプロデューサーをしている。
オレの憧れで自慢の父ちゃんだけど、仕事が忙しくてあんまり会えない。
「そうしゅんとした顔をするなよ、アキト! 次の『緋坂家のおでかけ』には来られるようにすると言っていたからね!」
緋坂家のおでかけとは、その名のとおり、うちの家族三人で出かけるイベントだ。
父ちゃんも母ちゃんも仕事が忙しいので、たまには家族一緒にどこかに行こう、とそんな日を作っている。
「そっか! 楽しみだな!」
笑ってそう言ったオレの視界の端、天井の隅では、半透明の影がもやもやと動いていた。
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