嵌められて

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嵌められて

大学3年の夏休み明け 久しぶりに大学の友達に会った俺は みんなでカラオケに行くことにした 前は伊田と綾香の3人だったけど、 綾香がいなくなってからは他のやつらともつるんでいた 今日は暇そうでフロントにいた侑斗に俺は注文しに行った 「____、あとポテト盛りな!」 「ん、オッケー!最近はいろんな人と来るね」 「あぁ、社会に出たらこれから繋がりも大事だろ?今から練習してる 笑」 「練習って 笑」 「あ!立花君いたいたー!順番くるよー」 グイッ 「わかったって、くっつくなよ」 「侑斗またな」 「うん...」 ??? 最近侑斗はたまに暗い顔をする 侑斗は病状が少し落ち着き、 最近はまたこっちに住み始めた ガチャ 「ビールと、レモンサワーと_____、」 「あ、ビール俺!」 「あまり飲みすぎるなよ?」 「わかってるって」 パタン... 「なあ、ただの飲みカラオケじゃつまんないからゲームしようぜ!」 「めっちゃ面白そう!やろやろー!」 . .. 「ハイボール6ですー」 「きたきた!じゃあこのPVで主人公出た時歌った人がイッキね!」 「(あー、これよくやるやつだ。これ歌う順番で誰飲むかわかるじゃん......)」 「じゃあ場所変えて、立花君ここで、伊田君ここで、____、」 「は?」 「え?なんですか?」 「あ、いや...失礼しました...」 パタン... 「(あの位置....多分最初に飲むのは航平だ。あれ何回やんだろ...航平大丈夫かな....)」 . .. 「ハイボールお待たせしました」 「.........」 飲みすぎた... ってかコレ飲まされすぎ... 「立花君大丈夫?」 「あー、大丈夫....。でもちょっと飲みすぎたから俺これパスな」 「(なんとか大丈夫そうか....?)」 あ...、侑斗.......、 クイクイッ 俺は侑斗を手招きして呼び上がる時間を聞いた あと30分か... 「時間合いそうなら一緒に帰ろ」 「うん」 俺はこれはちょっと.... いや、だいぶテンションが上がった そんなわけでまた飲まされ結構ギリギリだった プルルルル....... 「はーい。はい。出ます!わかりましたー」 「10分前らしいから一人3000円なー!くれー」 俺が予想外に飲まされたからか伊田が支払いとかいろいろしてくれた 「立花君大丈夫??私送ってくよー」 「あ、俺連れてくんで大丈夫ですよ」 「え?誰?.....あ、カラオケの店員さん!」 「航平の家にはよく行くんで、俺連れてきますから」 グイッ 「ほら航平行くよ」 「侑斗.....悪いな。頼む」 「え、ちょっと...」 俺は正直記憶が曖昧だった でも侑斗が俺をタクシーに乗せて家まで来たのは覚えてる スッ… 「ゔぅ...頭痛ぇ..........トイレ...」 ジャー それから冷蔵庫の水を飲み布団に戻って寝た スンスン... 「いい匂い...///侑斗の匂いと同じだ////」 「Zzz...」 バッ!!!! 「(なっ.....!!!////////)」 バクバク、バクバク 「(なんだよ今の/////俺の匂いって///)」 「(ってか俺なんでこんなんなってんだよ///)」 . .. 「ふぁ〜、ッ!! いってぇ...ヤバ、飲みすぎた...」 「あぁ、ほんとにね」 「え!?侑斗!?なんで?」 「なんでって航平が飲み過ぎてフラフラだから俺が連れて帰ったんだよ」 「あ...そっか、帰り約束してたな」 「そーだ、あの歌う順番決めた女さ、気をつけた方がいいよ。あのゲームってPV知ってるやつはどこで出るか知ってるから。男がよく女の子にやる手なんだよ...。お客さんで嵌められた子何人か助けたことある....」 「え、マジ....?うわぁ....」 「仲良くするのはいいけど、酒とかは気を付けろよ。.....起きたら隣にいたとか困るだろ....」 「それは困るわ...」 「(他の人に...昨日のやってんのとかヤダな..........ヤダ...?えッ///俺...今なんて...?)」 「あー、気持ちわりぃ...今日休もうかな。とりあえずシャワー浴びてくるわ。侑斗は今から学校だろ?気を付けてな」 「うん...お大事に...」 パタン... 寝起きに侑斗...ヤバかった... ってか布団で隠してたけど... これ...朝勃ちだけじゃねーよ...な....... はぁ... 「くぅー!!」 ボフっ... 「ん...!」 「ここ侑斗の匂いする...///」 侑斗...ここでもしかして一緒に寝てたのか? スンスン... 二日酔いで頭は痛かったけど 侑斗の匂いは嬉しくていつまでも布団から抜け出せなかった
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