デート

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デート

女装した侑斗とデートすることになり 予定を変更し水族館にきた 「寒くないか?」 「大丈夫だよ。ちゃんと何枚か着てるし」 「そうか」 「わぁ....見て!ペンギン可愛い」 「(俺は侑斗の方が可愛い///)」 「ねぇ、見てる?」 「見てるよ///」 水槽越しに見えるお前の方が可愛いんだよ/// なんて言えず...こっそり見てた 別に女装しなくたっていいのに... 俺はありのままの侑斗が好きなのに でも水族館には男二人でなかなか来れないからよかったのかな... 「男二人だとこんなとこ来ないしたまには良いかもね」 「あぁ」 同じこと思ってた... ユウになってからはずっと手を握ってる 手...離すの嫌だな... 手だけ見ると骨張った男の手だけど爪は女だ なんでここまですんだろ... 侑斗は手を繋ぐのも気持ち悪いって思わないのかな もしかして侑斗も俺の事.....は、無いか。 勝手に自分の都合いいように考えた... そんなこと有り得ないって高校の時からわかってる 侑斗は女が好きだ 彼女になった子の事はちゃんと好きで付き合ってた いつも彼女達が羨ましかった 俺がそこの位置に行くことは無い そんなのわかってる 「ねえ、航平」 「ん?」 水槽を見ながら侑斗は口を開いた 「航平はどっちの俺が好き?」 「どっちもお前だろ。どっちも好きだよ」 「こんなことしてる俺....気持ち悪いと思わない?」 「全然思わない。侑斗が女装したいならしたっていいと思う」 「じゃあ、たまにまたしょうかな?」 「いいよ」 やっぱり女装が思ったより良かったのかもしれないな 元々は可愛い顔をしているから女装も似合う 「(女装...中身も女みたいになったりしないのかな?そしたら...俺の事好きになってくんないかな...)」 そんな願いをしながら手を繋ぎ歩いた 「疲れてない?大丈夫?」 「うん。航平がゆっくり進んでくれてるから大丈夫だよ」 「もうすぐ見終わっちゃうけど行きたいとこどこかある?」 「んー、服でも見ようかなー」 「ん、いいよ」 水族館を出たあとショッピングモールへと向かった 侑斗の好きなメーカーは知ってるから そこに行くのかと思ったらまさかのレディース... 「え...?買うの?」 「うん!ねぇ、どういうのが好み?」 「えっと....、これ..とか?」 「あー、可愛い!いいかも」 やっぱり女装がよくなったのか...? 「侑斗の好きな服屋行かなくていいの?」 「今はユウだよ。いいの」 「やっぱり嫌?」 「あ、いや..…俺は嫌じゃないけど」 「ならいい」 侑斗は服を買いその後は俺の服も見た いつの間にか結構いい時間になり 夕飯を食べに行った 食べる仕草も少し女の子っぽい気がした いつもの食べ方と違くて少し違和感があった 「帰ろっか」 「うん...」 手を繋ぎ歩き出したが少し歩いた所で足を止めた
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