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カラオケ店で
カラオケ屋に入ると伊田が受付をした。伊田は進んで幹事とかをやるタイプだ。渡された部屋番号に入りまず最初に歌うのも伊田だ。
伊田が歌い始めて少しすると店員がドリンクを持ってきた
「侑斗!」
「え!?航平?どうしたの?」
このカラオケ屋は侑斗のバイト先だった。俺に気付いた侑斗はとても驚いていた。
「航平、今日悪かったな」
「いいよ、また来月楽しみにしてる」
「立花君のお友達?」
そんな俺たちの会話に廣瀬は割り込んで来た
「そう、俺の親友」
廣瀬は侑斗のことを品定めするかのように見ていた
「今日会う予定だったの?」
「そう、月一でバスケしてる」
「そうなんだ〜いいなぁ綾香も立花君と遊びたい」
「今遊んでるだろ?」
「そーじゃなくて!2人で!」
「二人は無理だ。前にも言っただろ」
期待させるようなことはしたくないから二人でなんか会わない。何度も誘われてもそう決めていた。
「こんな可愛い子の誘い断るなんて航平損してるよ!」
「ほらぁ~」
侑斗の発言に廣瀬ものっかった
「じゃあ航平じゃなくて俺とデートしない?」
「え~どうしようかなぁ~。じゃあ連絡先きいちゃおうかなぁ」
このままでは侑斗と廣瀬が付き合うかも知れないと思った俺は咄嗟に出た言葉は
「わかった!するから!!」
思ってもいない言葉だった…
「え♡嘘!!嬉しい♡立花君好きぃ~♡」
「じゃあ、ごゆっくりー」
侑斗が部屋から出て行った後
しばらく何をしたのか覚えてない
デートをすると言った後から
隣に座っていただけの廣瀬は腕に抱きついている…
「(俺何やってんだよ…何焦ってんだよ…)」
絶対さっきの侑斗がわざとそう仕向けただろ…
しかも廣瀬はさっきから胸を当てて色仕掛けもしてくる…
馬鹿だなコイツ…俺にはそんなの効かねーよ
結局頭の中はさっきのことでいっぱいであまり歌った記憶は無い。
そして退室時間になったから俺たちは帰ることにした
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