オジサンになれるくすり

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ネットニュースの抜粋 【偽オヤジ狩り、返り討ちで一斉摘発 現職警察官のおとり捜査で】 いわゆる『偽オヤジ狩り』を行っていた少年グループが、襲ったオジサンに返り討ちにあい、逮捕された。 少年たちを取り押さえたのは現職の警察官で、柔道六段、剣道五段の(なる)()(あき)()警部補(四十七歳)。偽物のオジョサン、つまり「偽・偽オヤジ」を装った。 「おとり捜査を通して、ふだんの行動が周囲にどのような印象を与えているか考えるきっかけになりました」成瀬警部補は語る。 「オジョサンになりきるため、いつも以上に丁寧な所作を心がけたところ、ふだん遠巻きにされていたお年寄りや子どもからあいさつされるようになったんです。職務上、犯罪者を威圧することは大切。しかし、強さと優しさは両立できるのだと新しい視界が開けました」 警察では、同様の取り組みを全国に広げていくことを検討している。 【意外と快適? オジョサンの不思議な生態(5)最終回】 「オジナールをのみはじめたきっかけは、婚活での挫折でした」 という、関西在住のE美さん(仮名)。 この一年ほど婚活に取り組んでいたものの、なかなか良い縁に巡り合えず中断。おひとりさまの人生を覚悟しつつ、オジョサンの姿で趣味のソロキャンプにいそしむうち、新たな気づきを得たという。 「以前は、オジサンにはネガティブなイメージしか持っていませんでした。体臭とか……。でも、他のオジサンキャンパーたちと言葉を交わしたり、ときには一緒に焚き火を囲んだりしているうちに、自分の偏見に気づいたんです。すごく失礼な話ですけど、彼らも人間なんだなって(苦笑)」 これまでは、自分と同じ三十代の男性に対象を絞っていたE美さん。今後は、対象年齢をオジサン世代にまで広げて婚活を再開することにした。来月には、趣味と実益を兼ねたキャンプ婚活に参加するそう。物静かな山男と知り合いたいと、E美さんは意気込んでいる。 「まあ、いいなって思う人は、たいてい既婚者かオジョサンなんですけどね(笑)」
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