第三十一章 花火と君と終わらない夢

13/13
71人が本棚に入れています
本棚に追加
/400ページ
 そして、一か月が過ぎ、それなりに日常が戻った。 「ああ、DNAが二本あるのは、ヨシキとタツヤですね。双子で、元始に行った……」 「どういう事?」  ハンザが突然、食事の途中でDNAの講義を始めると、朽木が唸っていた。つまりは、元始のやり直しで、DNAは二本になり、それぞれを補うシステムになったというのだ。 「辿り着くまでに、二百年はかかるみたいだったけど……」 「それでも、到着したのですよ……」  しかし、DNAを変えるなど凄い事をしたものだ。そして、ヨシキとタツヤは、この界に溶けこんでいるという。 「死はないのだと言っていた……」 「そうですよ。それで、俺達は未来に行きましょう!」  そして、俺達は未来に向かって紡ぎ始める。 水の惑星 終
/400ページ

最初のコメントを投稿しよう!