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第一章 君の命になりたい
洋麺屋 陽洋の嵐のようなランチタイムが終り、俺は賄い料理を持って庭に出た。
陽洋の庭は、道路を挟んだ向かい側に、山と野原自然公園があるのだが、そこと続いているかのように緑が多い。そして陽洋の駐車場も、緑で囲まれていた。
ここに自然が多いのかというと、そうではなく、駐車場から駅にかけては、雑居ビルやオフィスビルが立ち並び、駅前には商店街もある。ここから駅にかけては、びっしりと建物で続いているのだ。
駅前から続く商店街は、参道も兼ねていて、祭山商店街という名前が付いていた。そして、参道は山の峰神社に続いている。
俺の名前は水瀬 佳樹(みなせ よしき)、洋麺屋 陽洋の昼担当のコックだ。
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