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「……ん、俺寝てたのか」
なんだか変な夢を見ていた気がする。
ロケットやら月に行くやらまるで意味が分からない夢。
「って、えええええええ!!!」
寝ぼけた頭を無理やり覚まして気がついた。
「は?ちょ、え?まじ?」
全然夢じゃなかった、現に俺はロケットに乗ってるし窓の外にはアニメとかで何度も見たことがあるあの景色が広がっている。
「宇宙じゃん…」
「だから言ったでしょ?俺が保証するって」
いつの間に起きてたのか、難しそうな機械を操作しながら得意げに笑ってる。
「いや、ほんとすげえわ!まじで尊敬する」
「ありがとう!でもこうやって来れたのは大ちゃんのおかげだよ。俺一人じゃ来る勇気なかったからさ」
照れ臭そうに笑う太郎を見ると付いてきて良かったなと思えた。
「何しんみりしてんだよ!せっかく来たんだから宇宙を楽しむぞ!」
「うん!……あれ?なんだろこれ」
「どうした?」
急に血相を変えて機械をいじり始めた。
「どうしよう……隕石が近づいてきてる」
「はっ?!隕石?!」
ロケット内にサイレンがけたたまく鳴り響く。
「ちょ、これ大丈夫なのか?」
「やばいかも。この速さじゃ避けれるか分からない」
「おいおいおい、まじかよ!どうすんだよ!」
「ちょっと考えさせて!!」
え、まさか俺の人生ここまで?宇宙で死ぬの?
この場合、死体とかどうなるんだ?
あー待って、パソコンのデータとか見らんれんのかな?色々見られたらまずいの入ってんだけど。
人ってこういう時は妙に冷静になるんだな。
てか、まじで死ぬの?俺.
その瞬間、大きな衝撃が走り死を悟った。
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