涼風が吹いた夏、君がくれた鍵の物語

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涼風が吹いた夏、君がくれた鍵の物語

手のひらから零れ落ちた誰かのリズム また会えるかな 潰えた言葉を紡ぐ 誰かの心 もう会えない君 思い出だけが 眠ってる 記憶の欠片 君に捧げた 幾多の言葉も 残るのは さよならだけだ 忘れるのなら せめて笑顔で 綴じた言葉は 不器用ばかりだ 君は夏の使い? 君が夏だった この手のぬくもり もうさよならだけだ こんな想いさえ吹き飛ばせたなら 腕の中で融けて消えた誰かの鼓動 もう会えないね 貰った鍵を痛いほど握りしめた 永遠になった君 ただ夏だけが 存在する 君の季節 君がくれた 幾多の言葉も 触れられるのは 切なさだけだ 忘れないから 君の笑顔を 紡いだ言葉で 涙が溢れた 君は夏の化身 君は風になった あの手のぬくもり もうさよならだけど この想いだけは吹き飛ばさないで …… 一陣の涼風が またあの季節を告げる 君が生きた証を紡がなくちゃ 君がくれた 僕は貰った あの鍵が鳴るよ 心のポケットにしまったままの 君が見た景色を 見れなかった景色を 僕は…… 僕は鍵を廻す
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