第7話「先帝の魔女」

3/9
前へ
/10ページ
次へ
このハネネズミ専用の航空母艦「N2」は…一見中型の只のヘリの様に見えるが…中はかなり広く…ざっと…USJが3つ分程の敷地面積を誇っている。 そして…ヘリの出入り口は「管制室」へと繋がっており…その奥の部屋がユキトたちがいつも作戦をたてる際に使っている部屋である。またこの航空母艦は「St4 」にて裏ルートをCLEARしたプレイヤーに与えられる報奨の1つであり…戦術空母として「ハネネズミ」を支えている必須アイテムの1つである。 ??「キャッスル?D1の調子はどうかね?」 キャッスル「はっ問題ありませんっ!!!?皇少将!!?」 皇「その呼び方は辞めたまえっ!!!?私が正規軍に所属していたのは…もう3年も前だっ!!!?」 キャッスル「申し訳ございませんっ!!!?」 キャッスルがそう答えた直後に…ドアが開いて男が部屋に入ってくる。そして雪斗の方に目をやると声をかける。 ??「ユキトっ!!?あの野郎は収容所に入れといたぜっ」 ユキト「すまないっありがとうっオルガ?」 オルガ「良いって事よっ!!!?それよりそれが奴が持ってた(PRS)か?」 ユキト「あぁ間違いないっ!!!?奴のアバターを永久凍土で凍らせた後に検査キットで調べていたら…こいつが出てきた!!!?」雪斗はオルガの言葉にそう返すと…フッと息を吐く。 ちなみに(PRS)とは…キラークラウンの影響を受けたアバターが保有しているとされるバグの1つで一種のコンピューターウイルスに近い物である。別名「N型残粒子」とも呼ばれていて…様々な現象を引き起こすとされている物質である。 雪斗たち「ハネネズミ」の団員はこれらの「残粒子」を集めて解析し…バグが起きる原因を探っている訳である。そしてこれは「St4」の運営とも合同で行われている調査の1つであり…皇とキャッスルは運営側に近い人間である。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

51人が本棚に入れています
本棚に追加