自覚した恋のピリオド

私のいちばん好きな人はあなた

でも
時々とても嫌いになる

私のいちばん好きな声はあなた

でも
時々とても嫌いになる

私のいちばん大事な恋はあなた

でも
時々とても嫌いになる

この嫌いを隠しながら
どうにか好きのガーゼで
止血してきたけど

少しずつ傷は膿んで
怪我した範囲が拡がってきて

まだまだ好きなのに
傷ついた場所がじくじく痛む

だから
嫌いなところを数えるんじゃなく
好きなところを数えてみたら

なぜだろう
嫌いなところが鮮明になり
好きなところが隠れてしまった

自覚した恋のピリオド

こじらせて
悪いウィルスに汚染されたよう

でも諦めきれないから

この恋を捨てて逃げたら
私はその日の決断や
その日のそういう行為や言葉を

ずっと恨み自分を嫌うだろう

いつから孤独を知ったのか
元を探れば
あなたを受け入れたときだった

ありのままのあなたは
私に孤独の種を植えつけ
時間とともに虚無の花が咲いた

私のいちばん好きなあなたを
あなたのすべてを
時々とても嫌いになる

でも諦めきれないから

この恋を捨てて逃げたら
私はその日の決断や
その日のそういう行為や言葉を

ずっと恨み自分を嫌うだろう

絡めとられた蜘蛛の糸

私はあなたに幸せを託した

けれど
幸せって
いったいどこに置き忘れたのかな

分からない

幸せになれた二人だったのにね

幸せになれるはずの
二人だったのにね

ありのままのあなたには
この苦しみなんか

分からない