みなおなじ

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「と、とにかくなんとかしなきゃ」 わたしたちは手を取り合っていた。 「そうね、じゃなきゃあたしたち破滅よ」 あかねちゃんのその破滅、という言葉が妙にズシリと心にのしかかっていた。 「で、どうする?」 「あかねちゃん、よく聞いて」 「聞いてるわよ」 「もうこうなったら恥も外聞もないわ」 「あんたはとっくにないけど」 いちいちうるさいやつねこんにゃろう。宿題してないおバカのくせに。いやそうじゃない。もうこうなったら最後の手段しかないわ! 「ゆうやくんよ」 「ゆうやくん?クラス委員の?」 「そ。成績優秀のあいつ。ふだんから秀才面してんのが気に入らないけど、あいつに頼めば一気に解決よ」 「なるほど!あいつなら宿題なんか完璧だわよね。でも見せてくれるかな?」 ふふふ、そいつはだいじょうぶ。なんせあいつ、この前プールの帰りのわたしを待ち伏せして告ったんだから。もちろん断ったけど、考え直してもいいって言ったらきっと宿題を見せてくれるわ。そうすりゃまる写しよ!写しちゃったらやっぱり無理ですって言えばいいし。なんてわたしってかしこいのかしら!
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