日常

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日常

起きる。 カーテンを開けて、まだ薄暗い空を見上げながら深呼吸する。 そこでやっと目が覚める。 白湯の準備をしながら音楽をかける。 朝を優雅に過ごす、、、 なわけなくて、こんな丁寧な暮らしをしたいなんて思って夢のままになったのはいつからだっけ。 まだ夜明けもしてないうちに、眠たい目を擦りながら制服に腕を通す。 水を一気飲みして家を出る。 停まっている車に近づいた。すると、運転手は気づいたようだ。 「おはようございます。柚羽さん」 目元に皺を作り笑顔で迎えてくれる。多分この人がいるからまだ前向きだ。 「おはようございます。前田さん」 私もにこりと笑い、後部座席に乗る。 どうぞという言葉ととものiPadを渡された。 そこには今から行く場所と内容について書かれていた。目を通しながら、これなら午前中には終わるかな、と考える。 終わった後コンビニに寄ってもらおうと前田さんにお願いしておくことも忘れない。
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