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―― 長い白昼夢から目覚めた六田亜矢子 ―――
過去にも何度かっていってもほんとに数える程なのだが
白昼夢を見たことはあった。
しかし、こんな生々しい夢は初めてのことだった。
しかも、リアル実家のご近所さんが出て来て、果ては
自分が対極の立ち位置にいる人物として登場するなんて
本当にぞくりとする夢物語だった。
今まで母が暮らすご近所の娘さんのことなどトンと
忘れていたというのに、今頃こんな衝撃的な形で
思い出すとは・・思ってなくてもかなり精神的にきて
いるのだろうか?
確か母から聞いた話は大山貴理が既婚者と付き合っていて
夢でいうところの啓吾だが、その啓吾の妻香織がかわいそうな
ことになってるらしい、というところまでだった。
なのに、私の夢はその先まで進んでいた。
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