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何とか足を動かして目的の教室に辿り着いた。 そこは更衣室の予備として実行委員が確保していた教室で、運良く出入り口のドアにもカーテンがついており外からは見えないようになっていた。 俺は中に入るとその場にすぐ座り込んでしまった。 ガチャリと音がして陽が教室の鍵を閉めたのだと何となくわかった。 「悠、薬は?」 そう問いかける陽の息もかなり上がっている。 「せ、制服の…ポケット」 俺の体を支えながら陽がポケットに手を伸ばす。 「飲める?」 陽は俺の前に膝をついて座ると口の中に薬を一粒入れた。でもそれを飲み込む力さえ入らず、口からこぼれ落ちていく。 陽は落ちた薬を拾うともう一度俺の口の中に入れ、すかさず自らの口で俺の口を塞いだ。 「んんっ…」 陽の舌が薬を押し込んだ。 何とかして飲み込む。 隙間からどちらのものかわからない唾液が垂れた。 薬を飲んだことを確認すると陽の口が離れていく。 「や…めない…で」 朦朧とする意識のなか何とか陽の首に手を回すと今度は自ら陽の唇にしゃぶりついた。 「んんっ…ゆ、悠!?」 陽が戸惑っているのがわかる。 でも、どこかから快感を得ていないと頭がおかしくなりそうだった。 陽のざらざらとした舌の感触が気持ち良くて何度も舌を絡ませた。 お互いの唾液が首をつたい、シャツの襟を濡らしていく。 「んんっ…!」 陽が上顎を舐めるとゾワゾワと全身に快感が広がった。 「陽…あつい…体が変…」 薬が効いている気配はなかった。 それどころか下腹部が何かを求めるようにじんじんと熱さを増していく。 「俺も…あつい…」 陽のものも外から見てすぐわかるくらい興奮して硬くなっているのがわかった。 とにかくこの衝動を早くどうにかしたかった。 震える手でベルトを外していく。 「よ…陽も…」 「…うん」 促すと陽も自身のベルトに手を掛け下着をおろした。 陽の昂りはドクドクと脈をうっていて先端からは先走りの汁がとめどなく溢れていた。 欲情している陽を見て自分のものもまた興奮してしまう。ゴクリと唾を飲み込んだ。 陽は俺の欲望に手を伸ばすとやわらかく包みこんだ。そして次の瞬間、上下に一気にしごいた。 「あっあっ…あっ…!」 突然の快感に声が止まらない。 自分で触るのとは訳が違う。 時折り先を擦られてその度に体を反らした。 後孔からも愛液が溢れているのがわかる。 「やっ…あっあっ…」 果てそうになった寸前で陽の手が止まった。 陽は更に俺の方へ体を密着させると、自身の熱い昂りを俺のものに擦り合わせてきた。 「…はぁ…一緒に、いい…?」 艶のある声で問われて黙って頷いた。 陽がお互いの屹立(きつりつ)を一緒に包むとゆっくりしごき始める。 ぬちゃぬちゃと二人分の愛液の音がいやらしく響いていく。 陽の息づかいもだんだん荒々しくなっていった。 陽の手と陽の熱い(みなぎ)りで擦られて先ほどとは比べ物にならないくらいの快感が押し寄せて来る。 「んんっ…」 声を出すのを止められず手で抑えようとすると陽がその手を振り払い再び唇を塞がれた。 二人の舌がもう一つになってしまうのではないかと思うほどお互いを絡ませ合っていく。 とにかく快感を得ることしか考えられなかった。 キスが激しくなっていくにつれ陽の手の動きも激しさを増していく。上と下から同時に快感を与えられて、もう限界だった。 「あっあっ!よ…陽っ」 「お…おれもっ」 陽が互いの先を強く擦ると、二人同時に果てた。
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