シアンブルーの熱帯魚

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深いようで浅く暑苦しい初夏の夜。 常備していた薬は空になっていた。 上手く思考がまとまらない 不揃いな顔のパーツを綺麗な鏡は 酷く惨めな気分にさせてくれる。 社会不適合者と分かっていても、 何かが駄目でも。 生きていかないといけないのは 不便だ。 現在フリーターの僕。 世間の目がいたい。 汗から出る言いたい文句は全て 顔に張り付いたまま動かない。 馬鹿らしい。 笑おうたってそうはいかない馬鹿なのだから 自分じゃまともに話せない口は、 口だけは達者だとほめられる。 僕の唯一誇れる所だ。 だが嘘を本当になんで出来る力が あればどれほど良かっただろうか? ただのホラ吹き野郎とあだ名をつけられたよ 母親さえにも泣かれるこの身体。 どこへ捨てたらいいだろうか? 粗大ごみにも書いていないから 何年も処分に困っている。 親孝行なんて出来やしない。 し、僕はこの身体を捨てたら親孝行だと 思っている。 そしたら少しでもこのもやもやと 暑苦しい室温は下がるだろう。 …なんて浅はかな考えなんだ。 まぁ上出来な方だ。 ずっとずっと親さえにも 全うに生きろといわれているのに 何もできない。 ついでに言うならお金を盗んでいます。 学費というお金を。 どうしたら貴方に返せますか? どうしたら全うにというものの人生が 歩めますか? 深く息をする不味い空気を残らず 平常心でちゃらんぽらんで馬鹿正直な僕は 大量の胃薬を飲み干す。苦い 生まれてきたくなんかなかった。 どうせならいきたいと思った人に届くべき 命の枠をとってしまった事にお詫びを 申し上げたい。 なんで価値を生み出す事なんか出来なかった この僕が、いま生きているのだろうか 誰かを笑顔をしたことがあっただろうか 誰かを幸せに導けただろうか? それだけが生きる意味なんじゃないなんて 言う人に言いたい 自分じゃなんにも出来ないと知ったとき 足場が崩れていくこの感覚、 無力と思い知られて、地のどん底に 落ちたとき。 貴方は誰に助けてもらえたでしょう でも人間関係を作ることを怠らなかった貴方 が成している事であって 本当に出来ていないひとは 誰に信頼をおける訳でもなく笑顔張り付け 家族の場所にもどこ歩いていても 監視、小言、罵倒の3セット 社会的になーんも努力なんて しなかった僕からしたらもう 貴方達が羨ましいかぎりです。 今からはなーんも努力しなかった僕が ここまで落ちぶれた糞野郎になった 経緯と結末を書き記します。 文学にもまともに努力をしていなかったので お目汚しになるかもしれませんが ご了承下さい 喉が焼ける感覚が頭の文章をかきあげた。 少しでもこれをみて 誰かがまだコイツよりマシと思ってくれて 1日でも生き延びれたら嬉しい なんてかってな妄想が入ってきた。 屑を比べたってましもなにもない。 どんぐりの背比べって知っているか? まぁもう頭がイカれていたから どうでも良かった。 暑苦しい初夏の夜。 明るくなっていった夜明けの色は シアンブルーだった。
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