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「行ってみよう!」
「正気?どうするの、大きな熊とかだったら?」
「行ってみれば分かるよ。さ、レッツゴー!」
「あっちょっと…!危ないってば!ルル!」
ムムの注意もお構いなしに好奇心旺盛なルルはムムの手を引っ張って強い光りのあるところへ駆けて行きました。
光りは近くに行けば行くほど強く大きな輝きに変わっていきました。
光りの前まで来てゴクリと唾を飲み込んだ2人は恐る恐る光りの中をゆっくり覗きました。2人は光りの正体を目の当たりにするなりびっくりして目を丸くしました。
大きな光りの中に2人と大して歳が変わらなそうな子ブタが身体を丸くして眠っていたからです。おとぎ話しに出てくるような王子様みたいな服装をしているところを見るとどうやらその子は男の子のようでした。
「ムムとそっくりだ!」
「僕とそっくりって事はルルともそっくりって事だよ。…この子いったい何者なんだろう?何処から来たのかな?」
「もしもーし!大丈夫?」
怪しんでいるムムを放ってルルはしゃがむとその子の身体を揺すりました。するとしばらくして「う〜ん…」とその子は目を覚ましました。
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