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「やいカラス達!」
「なんだお前!?俺様達に何か用か!?俺様達は見ての通り今とても忙しいんだ!!」
「そのステッキは持ち主がちゃんといるんだよ。ララって言うね、星の国から来た王子様の大切なステッキなんだ。だからそれをあの子に返してよ」
ララを指差してムムが言うとカラス達はムッと顔を顰めました。
「あのララって子ブタの物だって証拠はあるのか?」
「証拠?」
「そうだよ!見たところこのステッキにはどこにも誰の物かって名前が書いてない。口だけでコレがあの子のだって言われたって “はい分かりました”って素直に返せるわけないだろ」
「なんて奴だ!」さすがにこれにはルルもムムも怒りました。
「意地悪しないで返してよっ!」
「意地悪なんかしてないやいっ!」
ルルがわっとカラス達に掴みかかろうとしましたがカラス達はひらりと飛び上がりました。そのせいでルルは地面にひっ転んでしまい顔から何から全部泥だらけに。
「ルル!」とムムとララが慌てて駆け寄りました。カラス達は泥だらけになってしまったルルを見てニヤニヤしています、何て意地悪なカラス達でしょうか。
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