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今日の実技は、デッサンの授業だった。
まだあまり人が来ていないので、自分が描きたい構図の場所を自由に選べる。
ラッキー!
私は気に入った場所を見つけると、早速イーゼルを組み立ててカルトンを載せた。
そして、デッサン用の画用紙をカルトンに固定すると、
星柄のペンケースから鉛筆を取り出し、カッターで芯を削り始めた。
鉛筆の木くずがティッシュの上にハラハラと落ちていくのを見るのは楽しい。
そうやって鉛筆削りに集中していると、
「綾、おはよう! 綾の隣空いてるね! じゃあここにしようっと!」
美愛がそう言って隣でイーゼルを組み立て始めた。
美愛は私とは正反対の守ってあげたくなるような可愛らしいタイプの女の子だ。
可愛い美愛と一緒にいるから私が大人っぽく見られるのだろうか?
そんな事をぼんやりと考えながら、私は鉛筆を削り終えた。
そこで授業開始のチャイムが鳴った。
その後すぐに、その日の担当講師二名が教室に入って来た。
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