貴恵くんは、わがまま

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「............っ、すき、大好きっ、」 そう呟いて、貴恵くんの胸に顔を埋める。 私を、欲しいままする、 わがままボーイのままでいいからっ。 ─────私のこと、好きになって欲しいよっ。 これ以上、貴恵くんを、 ──────独り占めできない幼なじみは嫌っ。 貴恵くん........................っ。 「ねぇ、ちゆ。僕たちって、 これ以上〝幼なじみ〟のままは無理だよね」 私の心の中で思ってたことと、 〝同じ〟ようなことを口にする貴恵くん。 「.........っ、ぅ、貴恵くんっ、私っ、ごめっ、」 「うん。謝らなくていいから、 僕の〝わがまま〟聞いて、彼女になってよ」 「.........っ、ぅ、なるっ‼︎」 そう言って、私は、 初めて自分から貴恵くんに抱きついた。 幼なじみの貴恵くんは、 綺麗で、大人で、ミステリアスだけど。 私を〝彼女〟にする時まで、 ──────わがままボーイだっ。 そんな貴恵くんに、欲しいままに、 されて行きたいって想いは、私の〝わがまま〟 fin.
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