ひと粒のいちご、半分こ

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「ふっ、落ち着いてしゃべりなよ」 カタコトな喋りをした私にも、 クスクスと笑う早城くん。 「ぅ、それは、ですね.........っ、 無理というか、なんというか」 思えば、私って、ほとんど男の子と、 まともに喋ったことないから緊張しちゃう。 「ふっ。まーいいや。 徐々に慣れてってもらう。部屋入って」 そう言う早城くんに、 ナチュラルに部屋に引き入れられた。 そして..................... 「ん。ひと粒のいちごだから、半分こな」 どこから持って来たのか、 カッターでいつの間にか切ってくれた早城くん。 「ぅ、早城くんに持って来たのに......っ、」 そう告げると、早城くんは。 「俺、芽吹に笑わせて貰ったからお礼」 そう言って、私の頭をポンポンッと撫でた。
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