いつか……

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 愛音と奏太は全てが終わり、見晴らしの良い公園へ来ていた。柔らかな日差しを受けながら心地よい風に吹かれている。 「良かったね。全て終わって」 「そうだね」 「これから、どうする?」 「うん……これからかぁ……」 「私はねフーチューブで配信し続けようと思う」 「うん、俺も。プロのピアニストを目指しはするけど、フーチューブでも活動を続けようと思うんだ」 「うん」 「いつかさ……俺がプロのピアニストになって暮らせるようになったら、結婚しよう」  奏太は、愛音の瞳をしっかり見つめて言った。 「奏ちゃん……ありがとう、嬉しい。でもね、私も仕事頑張るから、だから1人で頑張らないでね」  愛音は奏太の顔を覗き込むようにして笑う。 「愛音……」  2人は見つめ合うとお互いに瞳を閉じ誓いの口付けを交わした。  地球を狙っていた闇の存在は、愛音達の温情により命を救われた恩を感じ、地球から手を引いた。  こうして、地球に平和が戻り記憶の病は全世界から消えて行った。  愛音達が高校を出て、奏太は音大へ進学し、愛音は歌手を目差しボーカルスクールへ行くことになる。それぞれの道を歩み始め、お互いの夢と結婚を励みにそれぞれ頑張ろうと2人は誓い合った。  いつか叶う日を夢見て……。
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