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大都side
あいたくて
あいたくて
あいたくて
あいたくて
…
小学生だったか…
こんな詩を習った
4回も、あいたいなんて
音読、面倒だと思った
やっと意味がわかるようになった歳に
夢は小説家となった
そして
4回…面倒だと思う事なく
〝あいたい〟と
思える貴方を見つけた
一年前の高校二年の夏、貴方への想いを綴った作品でデビューした
俺の担当さんは気のいいおばちゃんで
【顔出せたら最高!こんなにイケメンなんだもの!】
って騒いでたけど
高校生だし、言葉だけで充分だと
丁重に断った
貴方に伝えたい
それだけで綴った言葉たち
貴方を思い浮かべれば
言葉は無限に生まれる
そこら辺のサラリーマンよりずっと稼いでいる
今では売れっ子作家になった
だけど、それを知っているのは家族だけ
それでいい
いつかこの想いが貴方の元へ届けばいい
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